精密根管治療
精密根管治療
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて拡大下(2.5~10倍)にて歯の根の治療を行う自費診療になります。歯の神経に達する非常に深いむし歯の場合、神経の治療が必要となります。また、過去に神経の治療をされた歯でも痛みや違和感等の症状により再度歯の根の治療が必要になることもあります。歯科用CTを撮影しマイクロスコープを併用することで根の中に拡がった細菌感染を的確に取り除くことができます。細菌除去の精度を限界まで引き上げることで再び感染が拡がりにくい環境を整えることが可能となります。
保険診療の根管治療の成功率は40%程ですが、マイクロスコープを併用した精密根管治療の場合成功率は70%まで上昇します。
自費診療の根管治療では、治療時間を長く確保でき、マイクロスコープを併用しながら治療を進めていくために最短2回と早く、精密な治療が可能です。少ない通院回数で、予後の良い治療を行うことができます。
はじめての根管治療(抜髄)であれば最短1回、再治療(感染根管治療)である感染根管治療でも3~4回で治療完了するケースがほとんどです。
根管治療の成功の鍵は、根管内の細菌を確実に除去し、根管内を緊密に封鎖することです。治療中はラバーダムという、唾液や細菌が入らないようにするための薄いゴムのシートでお口の中を覆います。
根管を封鎖する際には、歯の再生を促す効果と殺菌効果のあるMTAセメントを使用し、緊密に閉鎖します。マイクロスコープとラバーダムを使った自費の根管治療は、5年生存率90%以上という成果が出ており、保険での根管治療と比較し、圧倒的に治療成果が高いことが証明されています。
三次元的に病状を把握しながら、治療を行うことで、精度が高まります。通常のデンタルエックス線ではみることができない、側枝などの複雑な形態が疑われる場合の確認や、歯根または顎顔面領域の解剖学的形態を立体的に確認することができます。
根管治療は、保険診療、自費診療どちらでも行えますが、再発率や成功率に大きな違いがあります。歯は失ってしまうと二度と取り戻すことのできません。ご自身の歯を残すことを第一に治療精度や成功率の高さから精密根管治療を選択される方が増えています。
※表は横にスクロールできます。
精密根管治療 | 保険診療の根管治療 | |
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治療回数 | 1回〜3回 | 2回〜8回 |
精密度 | マイクロスコープ、歯科用CTによる拡大視野下にて根管内を確認 | 目視で歯の状態を確認 |
成功率 | 成功率70% | 成功率40% |
再発率 | 再発率10% 治療後5年間治療対象の歯が生存できている可能性が90% |
再発率約70% 高い確率で根尖病巣を再発し、再度感染根管治療が必要 |
使用機材 |
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費用 | 自由診療のため、全額自己負担 | 健康保険適応のため、1〜3割 |
項目 | 料金 |
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前歯 | 88,000(税込) |
小臼歯 | 110,000(税込) |
大臼歯 | 165,000(税込) |
項目 | 料金 |
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根管充填 | 22,000円(税込) |
穿孔封鎖 | 16,500円(税込) |
グラスファイバーポストコア | 16,500円(税込) |
プロビジョナル仮歯1歯 | 5,500円(税込) |